muronoazono’s blog

おもに読書内容のアウトプットとしてブログを書いています。よければ覗いてみてください

読書感想ブログその1(の続き)

『キャリアデザイン』とは何か?

 

前回紹介した本の内容の続きです。

 

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キャリアの語源は馬車のような車輪のついた乗り物や荷台を指すそうです。

 

つまり運ぶ、連続的に進んでいくというイメージでこれが仕事上での時間経過と結びついて表現されるようになったそうです。

 

例えばキャリア官僚やキャリアウーマンなどはバリバリ仕事をしている人というイメージがあります。

 

他にも様々なキャリアの定義がありますが、ここでは職業上のキャリアについて話したいと思います。

 

キャリアには大きく分けて2つあると言われています。

 

①客観的キャリア

②主観的キャリア

 

①は昇進や異動、栄転など外部からみて誰でもわかるキャリアのこと。


これは組織の側面からとらえることができます。


本人が自分のキャリアをどのように捉えているか

 

技術や知識、人間関係、ステータス、またそれらに対する満足度など個人の側面からとらえることができます。

 


これらはどちらか一方だけ満たせば良い、というものではなく、どちらもバランス良く高めていくことが大切だと著者は述べています。

 

そのためには何を高めていけばいいのかを知る必要があります。

 

 

 

  • キャリアを築く3つの軸

 

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①②を高めていくには3つのポイントがあり、

 

それが(1)スキル(2)モチベーション(3)マーケットバリュー

と言われています。

 


(1)スキル
スキルには大きく分けて『社会的スキル』と『職業的スキル』の2つがあります。

 

『社会的スキル』は社会人としてのスキルのことをいい、コミュニケーション能力、問題解決能力、文章能力などがある。

 

『職業的スキル』は各職種の専門的な知識や技術がある。

 

リハビリ、と一つにいっても病院(急性期、回復期、生活期)、施設(特養、老健、通所など)、訪問など、

 

それぞれの場所に役割があり、それに伴うスキルも変わっていく。

 

 

(2)モチベーション
どんなにスキルがあってもモチベーションがなければ続かない。

 

どれだけ高い給料をもらったとしても、嫌な仕事は続かない。

 

さらに難しいのは「自分は何によってモチベーションが上がるのか」を知る必要がある。

 

好きな食べ物、趣味、特技などを探していくように、これをどう「仕事」のなかで見つけていくことが大切かということを述べています。

 

 

(3)マーケットバリュー
マーケットバリューとは日本語で「市場価値」。

 

ここでいう市場価値は『組織』と『社会』のことをさす。

 

たとえば、訪問リハビリの現場で働くキャリアを選択した場合、すでに弊社に就職している方の市場は「今の職場」になります。

 

したがって今の職場で最大限価値を上げることが重要です。

 

他方、プロスポーツ選手の治療やリハビリをしたい、というキャリアを選択したい人からすれば、

 

その人の市場は弊社というよりも、スポーツ整形などのような環境になるかと思います。

 

 

 

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  • 3次元で自分のキャリアをとらえる

 

キャリアを築いていくうえで、スキル、モチベーション、マーケットバリューと3次元でとらえていくことは一つのポイントになるかと思います。

 

しかし私を含めた、多くの医療・介護業界関係者は『スキル・モチベーション偏重型』といわれています。

 

 

このへんを本著ではシビアに書いています。


以下はその内容です。


『「自分はこんなに頑張ってるのに何で給料が上がらないの?!」

 

と嘆く人がいるが、給料は自分のすきなスキル、モチベーションだけでは上がらない。

 

給料を最終的に上げるのは、あなたのマーケットバリューだ。

 

つまり自分の好きなことではなく、組織や社会が求めるスキルを身につける必要がある。

 

またモチベーションだけでもスキルがなければ、マーケットバリューは上がらない。

 

マーケットバリューを見ながらスキルを上げ、モチベーションが続く仕事を見つけていくことが大切だ』

 

 

これは好きなことだけやってても意味がない、といった簡単な話ではないと感じています。

 

大切なのは3次元でとらえること。

 

なので、療法士1~3年目くらいの頃はとにかく自分の好きなことに没頭することが大切じゃないかと思ってます。

 

1次元でとらえていたものを、2次元、3次元と徐々に立体的に見るようにしていく。

 

そんなことを伝えようとしているのかなと感じました。

 


これ以上書くと止まらなくなるので、このへんで終わります。

 

ここまでは本著でいう序文です。

 

少しでも興味をもたれた方がいたら嬉しいです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。