感染リスクについて考える②
『感染リスクについて考える』の第2弾。
前回はインフルエンザが発生したらどうするか、について考えました。
今回は『感染経路別対策』について考えてみたいと思います。
参考図書はこちら
リスク管理実践テキスト
~ホスピタリティに基づく医療サービス
感染経路には大きく分けて3つあります。
今回はその3つの経路について説明したいと思います。
①飛沫感染
インフルエンザ、風疹、流行性耳下腺炎など。
せきやくしゃみの際に飛び出す5ミクロン(1ミクロン=0.001ミリメートル)以上の大きさの飛沫に含まれる微生物が、目や鼻、気道の粘膜と接触して感染します。
今でもちょこちょこ鼻を出した状態でマスクを着用している人を見かけますが、これでは鼻からの侵入を許してしまいます。
また通常2~3メートル以上離れたところには届かない、と言われています。
話題のソーシャル・ディスタンスはこの理屈から推奨されているということです。
↓
https://www.pandaid.jp/hygiene/social-distancing?fbclid=IwAR35CE6epU87v2jakTyutm--J7XRs6GbUhaYUm_8WYh3_ojira8TFGV4zm8
②接触感染
多量の浸出液を伴う創感染、水虫、帯状疱疹、MRSA、流行性角結膜炎、角化型疥癬など。
直接接触ないし間接接触(汚れた器具や利用者さんごとに交換しなかった手袋など)により感染する。
現在(今後は普段からこれくらい徹底しないといけないのかもしれません…)ドアノブやテーブルを徹底して消毒するようになっているのはこのためです。
接触によって感染する微生物に感染している人、またはその疑いがある方には日常的な手洗いと手袋の装着を行う。
③空気感染
水痘、はしか、結核など。
長時間空気を漂い、空気の流れによって拡散され、人の気道へ吸入して感染します。
水痘、麻疹の抗体を持っていないスタッフはただちに予防接種を受ける必要があります。
また対応する際はN95マスクの着用が強く推奨されています。
全てにおいて前回同様、スタンダードプリコーションの考えに基づいて手洗い、手指消毒を徹底すること。
そしてマスクの着用が必須になります。
↑のイラストは不織布マスクの穴と花粉やウィルスなどの大きさを比較したわかりやすいイラストです。
これからもわかるようにマスクで予防できるのは花粉、飛沫だけということがわかります。
今回流行している新型コロナウィルスは①②の経路により感染すると言われています。
色々探していたらNHKのネット記事(ためしてガッテン)にとてもわかりやすいものがあったので、こちらも参考にしてもいいかもしれないです(てか、この記事紹介するだけで良かったカモ・・・)
↓
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1167.html
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。