感染リスクについて考える①
去年の今ごろに読んだ本を読み返し、
ブログに残しておこうと思いました。
本はコレ。
訪問リハ危険予知トレーニング、
通称『KYT』
本書は訪問リハビリ時に起こるとされる50パターンのシチュエーションが書かれてあり、事前にシミュレーション(リスク管理)するために有効な内容になっています。
訪問リハビリ業務をし始めた頃はとても役に立ちましたし、新人さんに対しては学習会の教材としても使っていました。
今回はこの中にあるインフルエンザが発生したらどうするか?
というテーマを考えてみたいと思います。
ポイントは感染予防に必要なことは何かを考えること。
予測されるリスクとして、、、
①利用者の咳嗽(せき)や喀痰(たん)により訪問スタッフがインフルエンザに感染する
②別のお宅へ訪問した際、訪問スタッフがインフルエンザキャリア(ウィルスを運ぶ)となり、他の利用者を感染させる。
などが考えられます。
インフルエンザは潜伏期間が1~5日程度と感染力の強いウィルスです。
感染者のせきやくしゃみに含まれるウィルスを口腔、鼻腔から吸い込む(飛沫、飛沫核感染)ことで伝染します。
発症から3~7日は排菌が続くとされています。
感染から身を守るため、スタンダードプリコーション(標準予防策)に則って手指洗浄・手指消毒やマスクの着用を行う。
また手洗い等は感染者(このケースはすでに感染が疑われる状態)との接触前後での実施がもっとも効果的。
利用者さんが継続してサービスを受けること、そしてそのためにはまずはスタッフの安心安全を確保することが大切です。
ただ、過度な感染対策はかえって利用者さんを不快にさせてしまうリスクも潜んでいます。
私たちはそれらのリスクを考慮した上で、丁寧に説明し、納得していただけるよう工夫していく必要があるんだなと感じました。
以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。